母の弁当日記 大学生編

大学生の娘と弁当と日常の記録

3/2  大学生と新型コロナウイルス

ウチの大学生は2月から春休みで、週に2~3回のバイト以外は家でゴロゴロしていた。まわりの友達が2月は忙しいらしく、遊びの予定はすべて3月に、ぎっしりと入れていた。娘が所属するダイビングサークルの離島への合宿も3月に予定されていた。そこへきて、今回のコロナ騒動である。

2月の中頃から市中感染が起こり始めたので、いよいよヤバいことになりそうだという話を家ではしていたのだけど、まわりの友達はあんまりピンと来ていないのか「コロナ?大丈夫っしょ」的なノリらしかった。

日が経つにつれ状況は悪くなる一方で、娘のサークルの合宿の日にちが迫ってきていた。私は本気でキャンセルした方がいいと思い始めていた。しかしサークル内では特に中止の話は出てないという。ほんとにおめでたい奴らだな。他大学ではサークル活動や合宿禁止令が出ているところが複数ある中、娘の大学はなかなか指示を出さない。禁止令を出してくれればどれだけ楽なことか。

2/28満を持してついに大学がコロナウイルスに関する情報を出した。

「サークル合宿中に症状が出た場合、速やかに保健所および大学に連絡すること」・・・って暗に合宿を認めちゃってるよオイ。

もう荷物は現地に送ってしまっていたが、小中高等学校も休校になり、娘も私も迷いがあった。さすがに会長も、キャンセル希望者は申し出てもらい、参加人数が少なければ中止にする、という判断をした。娘はどうするのか、話し合った。

 

私の意見

・もし感染者が出たら、対応できるのか。

・びくびくしながら行っても楽しめない。

・うちにはばーさんがいる。

・ネット民の批判の矛先が最初は「国(安倍)」だったのが、だんだんと「自分勝手に行動する人たち」に移行してきている。

・30人近い集団行動は世間のバッシングの対象になり、大学の責任にもなってしまう。どうしても行きたいのなら、個別で行ってはどうか。

東京事変のライブ決行のバッシングが予想以上にひどかった。

東京マラソンの応援に行った人のバッシングもまじやばかった。

・とにかく今いちばん怖いのは、ウイルスよりも神経質になってる人たちのバッシング。

・こんなにリスクを抱えて行ったところで、見れるのはいつもウツボクマノミ

 

 娘の意見

・わかった、やめるわ。

 

その後娘はサークルのグループ電話に割り込んで、上記の理由で自分は行かないということを話した。電話の向こうのどよめきの声がスピーカーから聞こえ、その後あーでもないこーでもない、気合でいけば大丈夫とかぬかしてるから、割り込んで喝を入れたい気持ちでいっぱいだったが、娘がいじめの対象になったら困るので耐えた。そしてそのすぐ後に、会長あてに大学から「サークル活動自粛の要請」の通知が来たそうだ。遅いわ。安倍か。

あえなく、合宿は中止となった。

 

 3/2 

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ありものシンプルチャーハンランチ。

 

鹿児島のたんかん、甘くておいしい。柑橘系の中でいちばん好き。東京ではあまり売ってないので、見かけたら速攻買う。

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遊びの約束もほぼ延期にした娘は、国や一部ネット民の要請を守り、模範的な生活を送っている。=家でゴロゴロしているだけ。日本の終わりが見えた気がする。