親なら誰でも、我が子を「うちの子、天才!?」と一度でも思ったことがあるのではないだろうか。
私はある。
最初に天才だと思ったのは1歳の時。
「おつきさま、こんばんは」という絵本をよく読み聞かせていたのだが、その文をいつのまにか丸暗記していた。ある時自分でページをめくりながら、暗記した文章を間違えることなく最初から最後まで読んだのである。文字も読めないのに。うちの子、天才!?
2歳からヤマハに通い始めた。同じクラスの周りの子どもは、ちっとも集中せず、リズムもとんちんかん。たどたどしい指づかいでエレクトーンを弾いている。しかし、娘は皆が四苦八苦していることをいとも簡単にやってのける。絶対音感もあった。5歳になると周りのペースに合わせてられなくなり、個人の教室に通い始めた。課題をパーフェクトにこなし、めきめきと上達していく。うちの子、天才!?
5/9
煮物、甘い卵焼き、星のポテト、ほうれん草おひたし
5/10
バジルチキン、枝豆、卵焼き、グラタン、新じゃがサラダ
5/11
鶏じゃが、チーズオムレツ、でかシュウマイ、おさつちゃん、キュウリの塩もみ
5/12
冷凍デミハンバーグ、ごまだんご、卵焼き、ブロッコリー
あの時の天才は、どこへ行ったのだろう?
今、娘は試験前で暗記することが多くて苦しんでいる。
ピアノは細々と続けているが、レベルは人並みだろう。
絵もうまいと思っていたが、そうでもなかった。
しかし、もしあのまま天才的だったとしても、音大や美大に通わせられる余裕もないから、それはそれでよかったのかもしれない。
平凡でも元気に生きてくれてれば...と思う。
でも欲を言えば、子育ての最後の締めくくりとして、学力面で「うちの子、天才!?」と言ってみたい。