16年間子どもを育ててきているが、【お母さん同士の付き合い】というのが苦手だ。
遡ると「公園デビュー」から始まる、子どもを介したコミュニティー。
例えば職場で、子どもがいるお母さん同士で会話するのは楽しい。同年代の子がいても、年上でも年下でも、悩みを聞いてもらったり、アドバイスしたり。
だけど、公園での「あの女の子のママ」として、学校の保護者会での「〇〇ちゃんのお母さん」として。我が子在りきの付き合いが、ものすごくダメ。
先日の保護者会では、クラス替えをしたばかりの新しいクラスで、周りの知らない人に一言も話しかけることができないで、完全にコミュ障な人であった。
苦手な理由を突き詰めていくと、「集団」と「我が子の不甲斐なさ」というところに行きつく。
お母さんの「集団」はある意味、子どもの学校生活と同じようなコミュニティーが生まれる。子どもたちのクラスと同じように、お母さんにもまとめ役がいたり、係もある。
私はもともと学校のような集団生活が苦手である。しかし通常の学校生活と明らかに違うところは、母親の集まりはただの個の集まりではないということ。バックに子どもがいる。自分オンリー、身体一つの勝負ではなく、子どもがいてこその自分。我が子がどんな人かによって、その人の価値までもが変わってしまう気がしてならない。
初対面の親でも、子どもが明るくて人気者なら「ああ、あの子のお母さん!」と最初からイメージも良いだろう。ちょっと暴れん坊の子なら「あの元気すぎる子の…」と少しネガティヴなイメージになるかもしれない。子どもが母親の価値を左右するといっても過言ではない。
では私の場合はどうか。
話を少し変えるが、新年度1回目の保護者会の時は必ずと言っていいほど自己紹介がある。自己紹介と言っても子どもの紹介が主で、自分のことなんか話さない。そしてだいたいが「明るくてよくしゃべる」「とにかく元気」「母よりしっかりしている」などと言ったポジティブアピール。言い方も「明るすぎて困ってます笑」「母よりしっかりしててやんなっちゃいますテヘペロ」と謙遜気味に言うため、さらに好感度アップ。時間がないから短めでお願いしますと言ってるのに、いつまでも子どもの事を長々と話す母親たち。笑いも起こり、いいムードになる。
そこへ私の出番。
「うちの子は常にテンション低く、女子力も低く、性格は暗く、いるんだかいないんだかわからない位おとなしく、対人関係も苦手なコミュ障です。家に帰るとすぐさまパジャマ兼ジャージに着替えて、寝っころがりながら少年ジャンプを読んでます。最近はヤンジャンも読むようになってきました。1年間よろしくお願いします」
しーーーーん。
私としてはこの後保護者会がお開きになって、私のまわりに「yurucatさん、ウチもです!ウチの子も暗くて漫画ばっか読んでるオタクですよ〜!気が合いそうですね!」と共感したお母さんがチラホラ集まってくるのを毎回期待しているのだが、そういったことは今までに一度もない。寧ろ、誰も寄ってこない。
娘に、保護者会でこんな事を言ったと教えたら「やめてよ!学校では頑張って明るくふるまっていろんな子としゃべってるし!コミュ障じゃねーよ!」と怒られた。すみませんでした。
クラスのお母さん達の脳内に、我が子のマイナスイメージのみを植えつけた私。ふがいないのは私だった。家に帰ったお母さん達が「あの娘と付き合うのだけはおやめなさい」と言ってない事を祈る。
今日の弁当
肉じゃが、卵焼き、ハムチーズ、ブロッコリー
最後に、今までの経験をもとに、保護者会でよく見るお母さんをジャンル分けしてみた。
〈正統派〉
明るい性格の常識人。庶民的だが清潔感のある服装と髪型。家庭円満。
〈元ギャル、元ヤン〉
ロン毛茶髪、ギャルファッション、眉毛ない。声がハスキー。同系の人と騒ぐの大好き。だいたい子どもはサッカー部。
〈コンサバ系〉
キレイめスタイルで気だるさを漂わせる。上から目線で意地悪そうな感じも…
〈行き過ぎたナチュラルスタイル系〉
ナチュラル服も行き過ぎると年齢とミスマッチに・・・
〈疲れきったおばさん〉
手入れのされていない白髪交じりのロン毛。小太りまたは大いに太い。服装も個性的。
〈フリフリブリブリ系〉
幾つになってもフリフリファッション。
〈キャリア系〉
バリバリ働いてます系。忙しさをアピール。
〈いつも欠席系〉
一回も見たことない親、いますよね・・・